ごあいさつ
  北摂の山寺・満願寺を知っていますか。私たちはこの裏山で里山作りを始めました。いわゆる里山放置林の整備です。半世紀以上も放置されていた間にびっしり繁った竹やぶや笹を切り開くと、古池が3つ姿を現しました。そこから流れ下る小川のせせらぎも見えてきました。カシ・シイ・ヒノキの暗い森を間伐すると、繁みに隠れていた山サクラやコバノミツバツツジが顔を出します。陽のささない森でほとんど花もなかったサクラやツツジも、明るくなった一角で次の春にはいっぱい花を咲かせるでしょう。明るい落葉樹の林になれば、小鳥や虫たちも帰ってくるでしょう。古池や小川にカエルやメダカ、様々な水生物が姿を見せ、夏にはホタルも飛ぶでしょう。夢は膨らみます。

  池の周囲に花しょうぶ、小川の土手にレンゲ、スミレ、水仙、様々な山野草を咲かせたい。ツクシ、ワラビ、ゼンマイ、フキなども出てくるに違いない。池の周縁の湿地には、丸太で遊歩道を造ってはどうか。昔田んぼだった台地に古民家風の茶店はどうか。そこにはイロリやカマも欲しい。まきで湯を沸かし、ナベも煮ることができる。たき火でやき芋もできるのでは・・・・・・。ますます夢は広がります。
  しかし、まあゆっくりやろういうのが私たちのモットーです。里山づくりはゆっくり楽しみながらやるのが大切でしょう。里山のライフスタイルとは何よりもスローライフです。自然での歩みはゆっくりで、私たちもそれに合わせてスローな歩みを楽しもうではありませんか。ぜひ一度現地をおたずね下さい。

世話人代表  若田恭二